またしても（笑）

666のキリ番を踏んだときなちゃんからのリクエストは、

『一日一コルダ計画の再始動』

と、いう事なので……
突発的企画！！
『春だ！コルダだ！入学式直前コルダ祭！！』
を、一人勝手に開催します！
ただし、私のできる範囲で、ですが。（笑）

あと、しばらく携帯からアップしますので、カテゴリーが全部雑記になってるかもしれませんが、あくまでもコルダの二次創作です。

とりあえず、一日一コルダという事で、メンバーは

・月森 蓮
・土浦 梁太郎
・志水 桂一
・火原 和樹
・柚木 梓馬
・加地 葵

の中から、思いついた順にランダムに一周する予定でいます。

とりあえず、今日は
『加地 葵』
でいこうと思います。
ちなみに、以下の文章は原作者様、出版社様とは一切関係ないものとし、管理人の許可なしに転写する事を禁止します。

－－…－－…－－…－－…－－…－－…－－
－－…－－…－－…－－…－－…－－…－－

私の隣の席に座っている転校生、加地葵君は、少し変わっている。
すごく真っ直ぐに私に言葉を向けてくれて嬉しいとは思うんだけど…
どこかおかしいのは何故だろう…



「日野さん！今日はここで一人で練習？
もし君がよかったら、僕、ここで見学したいんだけど、いいかな？」

別に断る理由もないし、

「うん、いいよ。」

と答えると、

「本当？やった！ありがとう！」

と返事が返ってきた。

そのまま私は練習を始める。
曲はサティの『ジュ・トゥ・ヴ』。
アンサンブルで練習に入る前に、ある程度楽譜をさらっておく必要があるからだ。
時間を忘れ、夢中になって弾いていると、不意に耳元で“プッ”という音が聞こえ、弦が切れた。
幸い、切れた弦は顔に当たらなかったので、あぁ～やっちゃった…切れる前に張り替えようと思ってたのになぁ～
なんて苦笑を浮かべて加地君に言うと、彼は青い顔をして私を見て、
「どこもケガしてない？！念のために保健室に行こう？！」

と言った。

「大丈夫だよ、加地君。どこにも当たらなかったから。ちょっとびっくりしただけ。」

あんまり加地君が心配してくれるから、私は思わず笑ってしまった。

「そう…それならいいんだけど…。」

弦、張り替えなきゃね。
加地君がそう言って笑ってくれたので、そうだねって言って予備の弦を取出して、張り替えを始める。

チューナーで調弦をし、古い弦を片付けていると、加地君から声がかかった。

「その古い弦…僕が貰ってもいいかな？」

だって、君が毎日頑張って練習した明かしだもの。
そう言って、加地君は微笑む。

……そういえば、加地君は、すごい高額で、私の写真を天羽さんから買っていた。
天羽さんも冗談で高値をふっかけたのに、本当に即金で渡されてしまって、相当面食らっていたのを思い出す。
……変な趣味があったらどうしよう…

でもまあ、私は自分の友人を信じる事にした。

「いいよ。はい。」


ありがとう、そう言って、古くなった弦を大事そうに抱きしめる加地君を見て、私は改めて思った。



加地君って、やっぱり変わってるかも…





（あとがき）
はい、第一弾は加地編でした。
まだコルダ２の加地ルートを一回もやってないんで、所々いい加減な箇所が…（汗）
その辺はご容赦下さい…
とりあえず、こんな感じであと五人、頑張ります！